転倒・ふらつき予防
- 中山薬局

- 3 日前
- 読了時間: 3分

~お薬と上手に付き合い、安全に暮らすために~
現在、病院・クリニックから処方されているお薬の中には、心を落ち着けたり、眠りを助けたりする働きがある、「筋肉の力が入りにくくなる」、「ふらつきが出やすくなる」などの性質・効果を持つものがある場合があります。そんな時に気をつけるポイントがあります。
ご自宅での「転倒」や「骨折」を防ぐため、以下のポイントを生活に取り入れてみてください。

最も注意が必要な「魔の時間帯」
・夜中のトイレ(お薬の効果が一番強く出ている時間帯)
・寝ぼけていることもあり、最も転倒事故が多いタイミングです。
・朝、起きた直後(お薬の効果が翌朝まで残っていること(持ち越し効果))
急に立ち上がると、血圧が下がってクラッとする可能性があります。
今日からできる! 転倒予防の3つのアクション
1. 「1・2・3」でゆっくり動く
目が覚めても、すぐに歩き出さないでください。
布団・ベッドの中で手足をグーパーして動かす。
ベッドの縁に座り、1分ほど呼吸を整える。(足裏を床につける)
手すりや家具につかまりながら、ゆっくり立ち上がる。
2. 足元の環境を整える(チェックリスト)
ご自宅の廊下や寝室をチェックしてみましょう。
[ ] 夜間の明かり: 寝室からトイレまでの動線に、足元灯(人感センサー付きがおすすめ)はありますか?
[ ] 履物: 脱げやすいスリッパ や、滑りやすい靴下は避けていますか?(かかとのあるルームシューズや、滑り止め付き靴下が安全です)
[ ] 障害物: 新聞紙、電気コード、カーペットのめくれなど、つまずきやすい物は片付いていますか?
3. 目薬のあとにも注意
点眼後、視界がぼやけることがあります。目薬をさした直後は、視界がはっきりするまでその場(安全な場所)で少し休憩してください。
🆘 こんな時はすぐにご相談ください
お薬の効果には個人差があります。もし、以下のような状態が続く場合は、お薬の量や種類の調整が必要かもしれません。無理に我慢せず、医師または薬剤師にお伝えください。
日中もずっと眠気が取れず、ぼーっとする。
歩くときに、足がもつれる感じがする。
まっすぐ歩こうとしても、千鳥足になってしまう。
朝、なかなか起き上がれない。
💊 ご家族・介護者の方へ
ご高齢の方は、複数の鎮静系薬剤(睡眠薬・安定剤)を併用服用している場合があり、転倒リスクが極めて高い状態があります。 特に、夜間のトイレなどについては、お一人暮らしの場合は、ポータブルトイレの設置や手すりの設置など、環境面での対策も非常に有効です。 何か普段と違う様子(ろれつが回らない、過度な眠気)が見られましたら、いつでも当薬局へご相談ください。








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