大切な家族のために。11月30日は人生会議の日、薬局と始める第一歩
- 中山薬局

- 17 分前
- 読了時間: 3分

大切な家族のために。11月30日は人生会議の日
こんにちは!
街が少しずつ冬の装いになり、今年も残すところあと1ヶ月ですね。
さて、皆さんは11月30日が何の日かご存じですか?実はこの日、「いい(11)みとり(30)」の語呂合わせから、「人生会議の日」とされているんです。
「人生会議(アドバンス・ケア・プランニング)」なんて言葉を聞くと、なんだか少し難しそうと感じるかもしれません。でも、これは決して特別なことではありません。私たち街の薬局と一緒に、あなたとご家族の「これから」について、少しだけ考えてみませんか?
「人生会議」って、なにをするの?

人生会議とは、もしものときのために、「自分が望む医療やケア」について、前もって考え、家族や医療チームと話し合っておくプロセスのことです。
「どんな治療を受けたいか」だけでなく、「どこで過ごしたいか」「誰にそばにいてほしいか」。それはつまり、「最期まで自分らしく生きるために、どうしたいか」を大切にすることです。
「地域包括ケア」の言葉が話題のように、これからの社会は行政や医療・介護の専門職、そして地域の皆さんが一体となって支え合う仕組みが大切になってきます。私たち薬局も、その「支えるチーム」の一員なんです。
なぜ、薬局で「人生会議」?
「薬局はお薬をもらうだけの場所」だと思っていませんか?
実は、薬剤師は皆さんの人生会議における、頼れるパートナーになれるんです。
1. 日々の体調変化に気づける存在
私たちは、処方せん調剤やお薬の相談を通じて、患者様の普段の様子をよく知っています。「最近、お薬が飲みにくそうだな」「副作用かな?」といった小さな変化に気づき、医師やケアマネジャーと連携してサポートすることができます。
2. 「かかりつけ薬剤師」という安心
「かかりつけ薬剤師」を決めておけば、複数の病院にかかっていても、お薬の飲み合わせや重複をチェックできます。これは、医療の安全を守るための大切な「会議」の一つと言えます。
3. 自宅での暮らしを支える「在宅訪問」
もし通院が難しくなっても、諦めないでください。薬剤師がご自宅を訪問して、お薬の管理や飲み方のアドバイスを行う「在宅訪問」という仕組みがあります。
「住み慣れた家で過ごしたい」という願いを、お薬の面から全力でサポートします。
まずは「お薬手帳」を見直すことから
「いきなり家族と話し合うのは照れくさい…」
そんな方は、まず「お薬手帳」を開いてみることから始めませんか?
お薬手帳は、あなたがこれまでどんな治療を受けてきたかを示す「歴史」であり、災害時や緊急時にあなたを守る「命綱」でもあります。
手帳を見ながら、「この薬を飲んでいるときは調子が良かったな」「もしもの時は、この手帳を医師に見せてね」と家族に伝える。それだけでも、立派な「人生会議」の第一歩です。
いつでもご相談ください
11月30日、もしご家族が集まる時間があれば、「もしもの話」を少しだけ食卓に乗せてみてください。そして、「お薬のこと」「これからの療養のこと」で不安があれば、いつでも私たちに相談してくださいね。
私たち薬剤師は、薬のプロであると同時に、地域で暮らす皆さんの「健康と生活のサポーター」です。
このブログを読んだことが、あなたと大切なご家族にとって、温かい未来を考えるきっかけになりますように。
※「人生会議(ACP)」
※ 「1130(いいみとり)」の語呂合わせから毎年11月30日は人生会議の日








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